子平推命とは?
四柱推命との違い・格局の出し方を実例で解説
子平推命(しへいすいめい)は、生年月日時から作る「命式」をもとに、仕事運・金運・人生の流れまでを精密に読み解く中国伝統の占術です。四柱推命との違いから、十干(甲・丙・乙・癸…)の意味、そして実際の命式を使った格局の出し方まで、子平推命学会の監修でわかりやすく解説します。
命盤とは?──無料での作り方・見方をやさしく解説
命盤(めいばん)とは、生年月日時を干支に置き換えて「年柱・月柱・日柱・時柱」の四柱に並べた、子平推命・四柱推命の設計図です。漢字8文字にその人の才能・運の流れが凝縮され、中心にある日干(にっかん)があなた自身を表します。上の無料ツールに生年月日を入れれば、この命盤(命式)がその場で作成できます。
この無料命盤ツールでわかること
この命盤作成ツールでは、四柱の命式・あなたの主役「日干」・通変星・10年ごとの大運・5年ごとの流年までが無料でわかります。生まれた時刻が分かれば時柱まで、不明でも年柱・月柱・日柱は算出できます。登録不要・その場で結果が出るので、まずは自分の命盤を作ってみてください。
命盤の作り方(ツールの使い方)
命盤の作り方は、生年月日(分かれば生まれた時刻)と性別を選び「命式を出す」を押すだけです。難しい万年暦の手引きや干支の変換は不要で、節入り・大運の起算まで自動で計算します。出した命盤は無料の会員登録でマイページに保存でき、保存した相手との相性もいつでも呼び出せます。
命盤の見方(次に読む順番)
命盤の見方は、①日干で自分自身の五行を知る→②通変星で各柱との関係を読む→③格局で命式の型を判定する→④大運・流年で運の時期を読む、の順が基本です。まずは下の日干から。関係の意味は通変星とは、型の出し方は格局の出し方、さらに詳しい読み解きは命盤の読み方(Maison Zetian)で深められます。
あなたの「日干」は何者か?──命盤の主役が映す、本当のあなた
命盤に並んだ8つの干支。その中で、ただ一文字だけ、あなた自身を表すものがあります。それが日干(にっかん)──さきほどの命盤で金色に輝いていた、あの一文字です。
日干は、あなたという物語の主人公そのもの。生まれた瞬間に天から授かった、世界にひとつのあなただけの「魂のかたち」です。同じ「火」でも、丙は燦々と輝く太陽、丁はゆらめく一点の灯火。たった一文字に、あなたの本質がまるごと込められています。
さあ、あなたの日干はどのタイプ? 自分という星の正体を、のぞいてみましょう。
- 甲(きのえ)── 天を目指す大樹。まっすぐで折れない、生まれながらのリーダー。
- 乙(きのと)── しなやかな草花。柔らかく、どんな場所にも根を張る、したたかな生命力。
- 丙(ひのえ)── 万物を照らす太陽。明るく華やか、いるだけで場がぱっと輝く人。
- 丁(ひのと)── 闇を照らす灯火。繊細で知的、内側に静かな情熱を燃やす。
- 戊(つちのえ)── どっしりとした山。何があっても動じない、大きな安定感と包容力。
- 己(つちのと)── 作物を育む田畑。面倒見がよく、人を育てるのが得意な実務家。
- 庚(かのえ)── 鍛え抜かれた刀。切れ味鋭い決断力と行動力、勝負どころに強い。
- 辛(かのと)── 磨かれた宝石。繊細な美意識と、決して譲らない誇りを持つ。
- 壬(みずのえ)── すべてを飲み込む大海。自由で器が大きく、知恵に満ちたスケールの持ち主。
- 癸(みずのと)── 天から降る雨露。静かに大地を潤す、柔軟で聡明な癒やしの人。
あなたの主人公像は見つかりましたか? 日干が分かれば、次の扉が開きます。その日干が命式の中で強いのか弱いのか、どんな格局を結ぶのか──そこから、運の活かし方がはっきりと見えてくるのです。続きを読み解いていきましょう。
子平推命とは?四柱推命との違い
子平推命とは、生年月日時から出す命式の五行バランス・格局・喜神で運命を読む、四柱推命の源流にあたる中国伝統の命理学です。四柱推命との最大の違いは、十二運や大殺界の「型」に頼らず、五行の点数という命式の構造そのものから吉凶を導く点にあります。
子平推命とは、生年月日時の干支から作成する「命式(めいしき)」をもとに、その人の才能・仕事運・金運・人生の流れを読み解く、中国伝統の占術です。日本で広まった「四柱推命」の源流にあたり、より精密な本格命理として知られています。
では、子平推命と四柱推命の違いはどこにあるのでしょうか。一般的な四柱推命や算命学が「十二運(じゅうにうん)」や「大殺界」で運の良し悪しを見るのに対し、子平推命は五行の強弱(点数)・格局・蔵干・喜神という、命式そのものの構造から運を読み解きます。この違いによって、子平推命は仕事運や金運、年ごと・月ごとの運の波まで、より細かく正確に捉えられます(詳しくは後述)。
なぜ子平推命は四柱推命より「当たる」のか
子平推命が当たるとされる最大の理由は、喜神・忌神(きしん・きしん=運を上げる五行と下げる五行)を、命式の点数から正確に割り出せる点にあります。ここが曖昧だと、開運法もラッキーカラーも相性も、すべてがぼやけてしまいます。逆にここさえ正確なら、あなたの運の設計図は驚くほど鮮明に見えてきます。
もう一つの理由が、技術そのものの「奥行き」です。子平推命は中国で千年以上磨かれてきた命理学ですが、その核心となる読み筋は、長らく限られた師から弟子へと口伝で受け継がれる秘伝(門外不出の技術)でした。一般に流布した占術が、本当に核心的な部分まで公開しているとは限りません。四柱推命を独学しても、どこか「ゴールに辿り着けない」感覚が残るのは、この核心――とりわけ喜神・忌神を出す技術と、十二運に頼らない運の読み方――が抜け落ちているためだと、子平推命の立場では考えます。
この技術がなぜそれほど重視されるのか。それは、運の「波」が読めるようになるからです。自分がいつ運気の良い時期にいて、いつ勝負を避けるべきか。気になる相手がいつ運気を落とすのか、いつが攻めどころか。命式と年運・月運を突き合わせれば、こうした波のタイミングが具体的に見えてきます。運気の良い時期に大きく動き、悪い時期は静かに守る――波に乗る生き方ができるようになる。これが子平推命を学ぶ最大の実利です。
その「時間」の重みを象徴するのが、選日出産(帝王切開の日取り)という慣習です。命式は年・月・日・時の四柱でできており、生まれた時刻(時柱)だけで全体の四分の一を占めます。同じ日でも、生まれる時刻がずれれば時柱が変わり、命盤の意味そのものが変わる。だからこそ、より良い命盤を我が子に授けようと、出産の時刻をあえて選ぶ人々がいる――子平推命の世界では古くから知られた話です。時刻ひとつで運命の設計図が動く。それほどまでに、この八文字は精密なのです。
※ もちろん、これは四柱推命を否定するものではありません。四柱推命も長い歴史を持つ優れた占術です。占いはあくまで人生の指針であり、結果を保証するものではありません。当たる・当たらないに振り回されるのではなく、次の一手を決めるための道具として活用するのが、健やかな付き合い方です。
まずは難しく考えず、10干(甲・乙・丙…)を覚え、そして自分の「日干」に注目するところから。日干はあなた自身を表す、命式の主役です。ここから、世界一奥深いとも言われる子平推命の扉が開きます。
子平推命で何がわかる?
命盤(生年月日時から出す漢字8文字)を見るだけで、上司や部下との相性、自分の恋愛傾向、どんな人といると運気が上がる/下がるか、そして自分が本質的に何を求めているかまで――人生の要になる情報がひととおり読み取れます。それほど、この8文字には多くが込められています。
「たった8文字で、そこまで分かるの?」と思うかもしれません。ですが子平推命の命盤は、五行(木・火・土・金・水)の組み合わせが生む60通りの干支を土台に、そこから才能・運の波・人間関係のすべてを導き出す、いわば魔法の8文字です。上司との相性、部下との相性、自分は恋愛が得意か不得意か、誰といれば運気が上がり誰といれば下がるか、その人があなたに何をもたらす人なのか――命盤を読み解けば、その多くに答えが出ます。
興味深いことに、西洋占星術よりも、日本人には子平推命のほうが当たりやすいとも言われます。理由は、東洋の暦と自然観に根ざした占術であり、同じアジア圏で長く受け継がれてきた体系だから、という説明がよくなされます(このあたりは体感の域を出ませんが、しっくりくる人が多いのは確かです)。
具体的に子平推命でわかるのは、次の5つです。いずれも、命式(生年月日時から出す漢字8文字)と、毎年・毎月めぐる年運・月運を照らし合わせて導きます。
- ① 運が動く年月──何年・何月が良いか悪いか。ブレイクの時期、恋人ができやすい時期、勝負を避けるべき時期まで、運の波を具体的に読めます。
- ② 具体的な開運法──どうすれば運気が上がるか。家に何を置くと良いか(観葉植物など)といった、日常でできる実践まで分かります。
- ③ ラッキーカラー・アイテム・方位──命式の喜神(幸運を呼ぶ五行)から決まります(後述)。身につける色ひとつで運気を後押しできます。
- ④ 相性のいい人・悪い人──一緒にいて運勢を上げてくれる人、逆に消耗させる人が分かります。恋愛も仕事も、ここが分かると人付き合いが変わります。
- ⑤ 本質的に何を求めるか──その人が心の奥で本当に求めているものが、日干を中心とした命式から読み取れます。
「当たる/当たらない」で終わらせず、次の一手まで返せる――これが子平推命の実用性です。まずは上の無料の命盤ツールで、はじめに自分、次に友達や仕事相手、そして気になるあの人の命盤を出してみてください。見比べるほどに、この8文字の面白さが分かってきます。
十干(甲・乙・丙・癸…)の意味
命式を読む第一歩は、天干に現れる「十干(じっかん)」の意味を知ることです。十干とは、五行(木・火・土・金・水)をそれぞれ陽(兄=え)と陰(弟=と)に分けた10種類の要素。甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10字で表します。
| 十干 | 五行・陰陽 | イメージ/性質 |
|---|---|---|
| 甲きのえ | 木の陽 | 大樹。まっすぐ伸びる向上心、リーダー気質。 |
| 乙きのと | 木の陰 | 草花・つる草。柔軟で協調的、しなやかな強さ。 |
| 丙ひのえ | 火の陽 | 太陽。明るく情熱的、華やかで発信力がある。 |
| 丁ひのと | 火の陰 | 灯火・炎。繊細で知的、内に秘めた情熱。 |
| 戊つちのえ | 土の陽 | 山・大地。どっしりと安定、大きな包容力。 |
| 己つちのと | 土の陰 | 田畑の土。育成と献身、堅実な実務家。 |
| 庚かのえ | 金の陽 | 鉄・刀。決断力と行動力、剛健で勝負強い。 |
| 辛かのと | 金の陰 | 宝石。繊細な美意識と高いプライド。 |
| 壬みずのえ | 水の陽 | 大河・海。知恵と自由、スケールの大きさ。 |
| 癸みずのと | 水の陰 | 雨露。慎ましく柔軟、潤す知性。 |
このように、同じ「木」でも甲(大樹)と乙(草花)ではまったく性質が異なります。命式に並ぶ十干一つひとつの意味を読むことが、子平推命の出発点です。
覚えるコツは、意味を暗記しようとせず「イメージ」でつかむことです。十干は、大木・草花・太陽・灯火・山・田畑・刀・宝石・大海・雨露――と、すべて自然界にあるものに例えられています。大木(甲)だからまっすぐ伸びて折れにくい、宝石(辛)だから繊細でプライドが高い、太陽(丙)だからその場をぱっと明るくする。このように、自然物の姿から性質を連想すれば、無理なく頭に入ります。難しい理屈は後回しでかまいません。まずは自分の日干がどの自然物かをイメージし、「言われてみればそうかも」と感じるところから始めてみてください。
子平推命の格局の出し方【実例】
格局(かっきょく)とは、その命式がどんな“型”をしているかの分類です。なぜ格局を出すのかというと、格局が決まらないと「その人にとっての喜神(運を上げる五行)」が決まらないからです。つまり格局は、開運法・相性・運の波を読むための、すべての出発点になります。
同じ五行でも、命式の型が違えば「味方になる五行」は正反対になります。たとえば身強(日主が強い)の人にとっての喜神と、身弱(日主が弱い)の人にとっての喜神は、まるで逆。だから「赤がラッキーカラー」と一律には言えず、まず格局を判定して、その人固有の喜神を特定する必要があるのです。ここを飛ばすと、開運法もラッキーカラーも当てずっぽうになってしまいます。格局こそが、子平推命の鑑定の背骨です。
それでは、実際の命式を使って格局の出し方を見ていきましょう。次のような命式を例にします。
| 天干 | 甲 | 丙 | 乙 | 癸 |
| 地支 | 午 | 午 | 卯 | 酉 |
この命式の五行を点数化すると、次のようになります。
- 火 … 4点(丙・午・午。天干1・地支2=1干2支で4点。火が突出して強い)
- 木 … 2点(甲・乙・卯。1干のみでも複数干で加点され2点)
- 水 … 1点(癸。1干0支で1点)
五行の点数の出し方(点数計算のルール)
五行の点数は、その五行が天干(10干)と地支(12支)にいくつあるかで決まります。地支は天干にエネルギーを与える土台のため、天干1つに対して地支が多いほど点数が大きく伸びます。ルールは次のとおりです(出典:占いの教科書 Vol.2)。
| 天干の数 | 地支の数 | 点数 |
|---|---|---|
| 1干 | 0支 | 1点 |
| 1干 | 1支 | 2点 |
| 1干 | 2支 | 4点 |
| 1干 | 3支 | 6点 |
| 2干 | 0支 | 0点 |
| 2干 | 1支 | 4点 |
| 2干 | 2支 | 8点 |
| 2干 | 3支 | 12点 |
先ほどの命式で火が4点になるのは、天干に丙(1干)、地支に午・午(2支)があり「1干2支=4点」に当たるためです。このように点数を機械的に出せるのが、子平推命の再現性の高さです。
格局を出す手順は次のとおりです。
- 天干の十干の意味を読む
- 五行ごとに点数を出し、点数が多い五行を重点的に読む(この命式では火が4点で最強)
- その勢いから格局を判定する
- 蔵干(ぞうかん)=地支に隠れた天干も加味する
この命式は火が極端に強いため、火の勢いに従う「火の従旺格(じゅうおうかく)」となります。従旺格とは、特定の五行が突出して強く、その勢いに従うことが吉となる格局のこと。日干は丙(火)で、火が圧倒的に強いことから、この命式は火の従旺格と判定されます。
子平推命の格局一覧(7つの型と喜神)
格局は、五行のバランスをとる内格と、極端な五行に従う外格(従格)に大きく分かれ、代表的なものは次の7つです。それぞれ喜神(幸運を呼ぶ五行)と向く生き方が異なります。
| 格局 | 命式の特徴 | 喜神 | 向く生き方 |
|---|---|---|---|
| 内格身強ないかくしんきょう | 日主が強く、財・官・食がある | 財・官・食 | 自ら道を切り開く |
| 内格身弱ないかくしんじゃく | 日主は弱いが印(支え)がある | 印・比劫 | 人との協力・助けで成功。結婚向き |
| 従旺格じゅうおうかく | 日主が最強で、他は印綬のみ | 比劫・印 | 自分の価値を上げる。経営者向き |
| 従強格じゅうきょうかく | 日主が強く、印綬が最強 | 印・比劫 | 権力を求め、持つと成功する |
| 従財格じゅうざいかく | 日主が弱く印なし、財が最強 | 財・食 | お金に従う。財を生かす道 |
| 従殺格じゅうさつかく | 日主が弱く印なし、官が最強 | 官・財 | 権力に従う。地位・管理職向き |
| 従児格じゅうじかく | 日主が弱く印なし、食が最強 | 食・財 | 好きなことで専門家になる |
先ほどの命式は「日主(丙)が最強で、他は木(印)が支える」形なので、表のうち従旺格に当たります。より詳しい子平推命の格局の出し方は、鑑定士による実例解説でも学べます。
ここが子平推命が四柱推命より強いと言われる核心です。この格局を正しく判定し、そこから喜神・忌神を導く技術こそ、長らく秘伝とされてきた部分です。多くの入門書は十干や通変星の意味までは教えても、「五行を点数化して格局を確定し、その人だけの喜神を割り出す」という肝心の手順までは踏み込みません。
一般的な四柱推命が拠りどころにする十二運(じゅうにうん)では、運の強弱――つまり喜神・忌神――を出すことができません。ここが決まらないから、開運の方角も色も相性も、最後まで芯を食わない。子平推命が「点数と格局」という再現性のある手順で喜神・忌神を確定できることこそが、この占術の当たる理由であり、四柱推命との決定的な差なのです。
「自分の命式だと、どの格局になるんだろう?」――そう思ったら、実在の有名人の命盤で読み方をたどるのが近道です。ヒカルの命盤(成功の型)、佐藤二朗・橋本愛(従殺格の実例)、青汁王子(三崎優太)×溝口勇児を実例として読むと、格局と喜神の出し方が一気に腹落ちします。
蔵干(ぞうかん)と根(ね)とは?
蔵干とは、地支(12支)の中に隠れている天干(五行)のことです。たとえば午の蔵干は火、卯の蔵干は木、辰の蔵干は木・土・水というように、地支は表に出た文字の裏側にも五行を抱えています。この蔵干まで見るのが、子平推命が精密である理由の一つです。
そして根(ね)とは、自分の日干と同じ五行が地支(蔵干)にあることを指します。根があると、その人は本来の力を発揮できます。逆に、日干の五行を支える地支がない状態を「根が無い」といい、本来の力を出しきれません。
注意したいのが沖(ちゅう)です。たとえば卯と酉は沖の関係にあり、隣り合うと打ち消し合って機能しなくなります。すると木の根が働かなくなることがあります。ここに戌または辰が巡ってくると沖が解除され、転機が訪れます。とくに戌は火が強いため、戌の月・戌の年に大きく飛躍する、という読み方をします。蔵干や沖の詳しい仕組みは十二支と蔵干とはで解説しています。
喜神と運の読み方(仕事・金運・人気)
喜神(きしん)とは、その命式に幸運をもたらす五行のことです。従旺格では、突出して強い火と、それを生み出す木が喜神になります。喜神が巡る時期に運気が上向く――ここから仕事運・金運・人気の読み方が始まります。
格局が決まったら、次に喜神(きしん)=幸運を呼ぶ五行を読みます。従旺格では、強い五行(火)と、それを生み出す五行(木)が喜神になります。この命式の喜神は火と木です。
さらに、日干「丙(火)」から見て、巡ってくる五行がそれぞれどんな運を表すかを読みます。これが子平推命で仕事運や金運を読み解くカギです。
| 巡る五行 | 通変星 | 表す運 |
|---|---|---|
| 火・木 | 比劫・印(喜神) | 自分の力・支え。運気の土台が整う。 |
| 水 | 官星 | 仕事運・出世。社会的な評価が高まる。 |
| 金 | 財星 | 金運・お金・女性の縁。 |
| 土 | 食傷 | 人気・才能の開花。表現が評価される。 |
つまりこの命式では、水が巡る時期は出世、金が巡る時期は金運や女性の縁、土が巡る時期は人気が高まる、と読みます。子平推命では、こうして五行の巡りから仕事運・金運・人気まで具体的に読み分けられるのです。
喜神が分かると、日常で使えるラッキーカラーも決まります。五行と色の対応は次のとおりです。この命式の喜神は火と木なので、赤・ピンク・紫や濃い青・緑を身につけると運気を後押しできます。
- 木:濃い青・緑
- 火:赤・ピンク・紫
- 土:茶色・紫
- 金:金色・白
- 水:水色・薄い水色・黒
喜神と忌神の違いは?──子平推命でいちばん大切な2つ
喜神(きしん)とは命式に幸運をもたらす“味方の五行”、忌神(きしん)とは運気を落とす“苦手な五行”です。この2つを正しく出せるかどうかが、子平推命の的中を左右する最重要ポイントです。
読みは同じ「きしん」ですが、意味は正反対です。分かりやすく言えば、喜神=あなたの運を助けてくれる五行、忌神=あなたの足を引っぱる五行。この命式(火の従旺格)なら、喜神は火・木、忌神は土・金・水になります。
なぜこの2つがそれほど大切なのか。それは、開運に使う情報のほぼすべてが、喜神・忌神から決まるからです。
- ラッキーカラー──喜神の五行の色を身につけると運気が上がります(忌神の色は控えめに)。
- ラッキーアイテム・方位──喜神の五行に対応する物・方角が味方になります。
- 相性──相手が自分の喜神の五行を多く持っていれば、一緒にいて運が整う相手。忌神ばかりなら、好きでも消耗しやすい相手です。
- 運の波(年運・月運)──喜神が巡ってくる年月は攻めどき、忌神が巡る時期は守りどき、と読みます。
逆に言えば、喜神・忌神が間違っていると、開運法もラッキーカラーも相性判断も、すべてが逆になってしまうということ。だからこそ、格局を正しく出して喜神・忌神を特定する作業が、子平推命の開運実践では何よりの土台になるのです。まずは上の無料の命盤ツールで自分の命式を出し、自分の味方(喜神)と苦手(忌神)がどの五行かを掴むところから始めてみてください。
調候用神とは?──金寒水冷・火炎土燥という考え方
調候用神(ちょうこうようじん)とは、命式の「寒暖・燥湿」のバランスを調える五行のことです。格局・喜神が命式の「骨組み」を読むのに対し、調候用神は生まれた季節から命式の「体感温度」を調えます。代表的な偏りが、次の二つです。
- 金寒水冷(きんかんすいれい)──秋冬生まれで金と水が強く、冷えきった命式。そのままでは動きが鈍いため、太陽の丙(火)で温めることが最優先の調候になります。
- 火炎土燥(かえんどそう)──火と土が強く、乾ききった命式。勢いはあるものの燃え尽きやすいため、癸・壬(水)の潤いで調えます。
たとえば冬(亥・子・丑月)生まれの命式は、点数上どれほど整っていても、まず火の有無を確かめる──これが調候の読み筋です。格局と喜神で骨組みを出し、調候用神で温度を調える。この二段構えまで踏み込むのが、子平推命の鑑定精度が一段高い理由です。※調候用神の取り方は生まれ月×日干の組み合わせで細かく決まっており、流派・古典(『窮通宝鑑』など)によって解釈が分かれる部分もあります。
月運・年運の読み方
年運・月運とは、毎年・毎月めぐってくる干支のことです。命式の喜神が巡る年月は運気が上がり、忌神が巡る時期は控えめに動くのが吉と読みます。命式という「地図」に、年月という「季節」を重ねるイメージです。
子平推命の真骨頂は、毎年・毎月めぐる干支(年運・月運)と命式を照らし合わせ、運の波を細かく読めることです。先ほどの命式(火の従旺格・喜神は火と木)を例に見てみましょう。
- 2026年は丙午(ひのえうま)の年。火が強まり、喜神の火が巡るため、運気の良い一年になります。
- 6月は甲午、7月は乙未。いずれも喜神である木・火が巡るため、好調が続きます。
- 5月は癸巳。癸は水=官星=出世の星。社会的評価や知名度が上がりやすい時期です。
このように、人それぞれの命式に合わせて、年運・月運まで正確に読み解けるのが子平推命の強みです。「今月は何に注力すべきか」「いつ勝負をかけるべきか」が、はっきりと見えてきます。
月ごとに見ると、この命式(喜神=火と木)では、火の午(6月)と木の卯(3月)がとくに良い月です。火の巳(5月)や木の寅(4月)も好調です。反対に、水の子(12月)と金の酉(8月)は要注意の月、金水の申(7月)もあまり伸びません。喜神の五行が巡る月に大事な予定を寄せると、流れに乗りやすくなります。
Zhouの鑑定では、この命式のように喜神の火・木が巡る年を「攻めどき」と読み、転職・独立・新規事業の始動を後押しします。逆に忌神(この命式では土・金・水)が巡る年は、守りに回って足場を固める年と読みます。同じ命式でも“いつ動くか”で結果は大きく変わる――当てて終わりにせず「次の一手」を返す、これが「動ける占い」というZhouの読み筋です。
子平推命が四柱推命より精密な理由
子平推命が四柱推命より精密とされるのは、十二運や大殺界に頼らず、五行の点数・格局・蔵干・喜神という命式の構造そのものから運を読むためです。運の強弱を型で決めるのではなく、その人固有の命式から導くぶん、仕事運・金運・年月の波まで細かく捉えられます。
一般的な四柱推命や算命学では、「十二運(12運星)」や「大殺界」で運の良し悪しを判断することがあります。しかし、子平推命の立場から見ると、これらには的中精度の問題があります。
- 十二運は的中率が低く、外れやすい。運の強弱を機械的に決めてしまうため、実際の運勢と合わないことが多い。
- 大殺界も、実体は「空亡(くうぼう)」を言い換えたもの。根拠が弱く、当たりにくい。
子平推命は、こうした要素に頼りません。五行の点数・格局・蔵干・喜神という命式そのものの構造から運を読むため、四柱推命よりも細かく、正確に運命を捉えられます。これが、子平推命と四柱推命の最も大きな違いです。
※ 格局の分類や十二運・大殺界の扱いは、流派によって解釈が異なります。本記事は子平推命の立場からの見解であり、四柱推命・算命学の各流派を否定するものではありません。
四柱推命・紫微斗数とどう使い分ける?
結論から言えば、運が動く「時期」と喜神・忌神を正確に出すなら子平推命(四柱推命の源流)、性格や人生の分野別の描写をきめ細かく見たいなら紫微斗数が向いています。四柱推命と子平推命はほぼ同じ命式(生年月日時の八文字)を使いますが、読み筋が違います。四柱推命が十二運や神殺で運を見るのに対し、子平推命は五行の点数と格局で喜神・忌神まで確定させる――ここが「当たり方」の差です。占術ごとの向き不向きは、紫微斗数と四柱推命どっちが当たる?違いと使い分けで正面から比較しています。恋愛・相性を中心に見たい人は運命の相手とは?(相性の見方)もあわせてどうぞ。
子平推命は独学で学べる?勉強の順番は?
独学は可能です。子平推命の勉強は「十干→十二支(蔵干)→沖と合→通変星→点数計算→格局→喜神・忌神→調候用神」の順に進めるのが定石である。基礎の十干・十二支から積み上げれば、この記事で見た点数計算や格局判定まで、一本の道でつながります。
- 十干の意味を覚える
- 十二支と蔵干を覚える
- 十二支の沖と合を理解する(運の転機を読むカギ)
- 支の組み合わせから性格を読む
- 通変星を理解する(日干の属性で変わる)
- 点数計算を覚える(本記事の点数表の丸暗記でOK)
- 格局を判定する
- 喜神と忌神を特定する
- 調候用神まで学ぶ(鑑定の精度が一段上がります)
年運・月運の確認には万年暦を手元に置いておくと学習がはかどります。独学に限界を感じたら、子平推命学会の養成講座(後述)で体系的に学ぶ道もあります。
よくある質問(子平推命)
子平推命と四柱推命の違いは何ですか?
子平推命は命式の五行の強弱(点数)・格局・蔵干・喜神から運を読み解く中国伝統の本格命理です。日本で広まった四柱推命の多くが用いる十二運や大殺界は的中率が低く、子平推命はそれらに頼らないため、より精密に運命を捉えられます。
子平推命の格局はどうやって出しますか?
まず命式の天干にある十干の意味を読み、五行ごとに点数を出します。点数が突出して多い五行があれば、その勢いに従う従旺格などの格局を判定します。さらに蔵干や喜神を加味して、運の流れを読み解きます。
子平推命で仕事運や金運はわかりますか?
わかります。日干から見て、官星にあたる五行が巡る時期は仕事運・出世、財星にあたる五行が巡る時期は金運、食傷にあたる五行が巡る時期は人気が高まると読みます。年運・月運と命式を照らし合わせ、運の波を細かく把握できます。
従旺格(じゅうおうかく)とは何ですか?
従旺格とは、命式の中で特定の五行が極端に強く、その勢いに従うことが吉となる格局です。たとえば火が突出して強い命式は火の従旺格となり、強い火とそれを生む木が喜神(幸運を呼ぶ五行)になります。
金寒水冷(きんかんすいれい)とはどんな命式ですか?
金寒水冷とは、秋冬生まれで金と水の五行が強く、冷えきった状態の命式です。子平推命では調候用神の考え方にもとづき、太陽にあたる丙(火)で命式を温めることを最優先に読みます。反対に火と土が強く乾いた命式は火炎土燥と呼び、水で潤すのが基本です。詳しくは調候用神の解説をご覧ください。
子平推命を無料で調べる方法はありますか?
あります。このページ上部の無料の命式(命盤)作成ツールに生年月日を入れると、日干・通変星・大運まで自動で出せます。生まれた日の日干支(日柱)だけを知りたい場合は、万年暦で日柱(日干支)を調べる無料カレンダーも使えます。まずは無料で自分の日干を確かめ、この記事で読み方をたどってみてください。
四柱推命と子平推命、初心者はどちらから学べばいいですか?
どちらも同じ命式(生年月日時の八文字)を使うため、入口は共通です。ただし「開運法やラッキーカラー、相性、運の波まで実用的に使いたい」なら、喜神・忌神を点数から確定できる子平推命から入るのがおすすめです。四柱推命で使う十二運や大殺界では運の強弱(喜神・忌神)が出せないため、そこで行き詰まる人が少なくありません。まずは十干を覚え、自分の日干を知るところから始めてみてください。
子平推命は当たりますか?四柱推命より精度は高いですか?
子平推命は、五行の点数・格局・喜神という命式の構造そのものから運を読むため、十二運や神殺に頼る一般的な四柱推命よりも再現性が高く、仕事運・金運・年月の波まで細かく捉えられるとされます。ただし占いは結果を保証するものではなく、当たり外れに振り回されるより、次の一手を決める道具として活用するのが健やかな使い方です。占術ごとの向き不向きは紫微斗数と四柱推命どっちが当たる?もご覧ください。
子平推命学会とは?
子平推命学会とは、占いの館 Zhou を運営し、中国伝統の本格命理「子平推命」の研究・鑑定・伝承を行う団体です。会長は当館最強の鑑定士・武則天様が務め、命式の作成から格局・喜神・大運の読み解きまでを体系立てて指導します。日本で広まった四柱推命の源流にあたる子平推命を、流派の型に頼らず命式の構造そのものから読む立場を大切にしています。
子平推命学会は何をしている?
子平推命学会は、①武則天様による個人鑑定②子平推命を基礎から学ぶ養成講座③本コラムのような子平推命の解説発信、の3つを軸に活動しています。「当てて終わり」ではなく、命式から“次の一手”を返す──占いの館 Zhou が掲げる「動ける占い」の考え方も、この学会の読み筋から生まれています。会長・武則天様の鑑定はプロデューサーページから確認できます。
子平推命を学ぶ|養成講座のご案内
ここまで見てきたように、子平推命は十干・五行・格局・喜神・年運月運を組み合わせて読み解く、奥の深い占術です。独学では難しい一方、正しく学べば一生ものの技術になります。
占いの館 Zhou を運営する子平推命学会では、本格的な子平推命を基礎から学べる養成講座を募集中です。会長は、当館最強の鑑定士・武則天様が務めています。
子平推命を、本格的に学びませんか
子平推命学会では、命式の作成から格局判断まで学べる養成講座を募集しています。まずは武則天様の鑑定で、本物の子平推命に触れることもできます。
養成講座について見る子平推命シリーズ|順番に読む
子平推命は「しくみ→用語→実例」の順に読むと、独学でもぐっと分かりやすくなります。下の順に読み進めてみてください。