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通変星とは?
決まり方と十通変星の一覧をわかりやすく解説

通変星(つうへんせい)とは、子平推命(四柱推命)で日干(自分)から見た他の干との関係を10種類に分類した星です。比肩・食神・正官・印綬…。子平推命を学ぶうえで欠かせないこの「通変星」を、決まり方の2つのルールから、通変星の出し方(手順)、十通変星それぞれの意味、多い・少ないときの読み方、丙(陽の火)・丁(陰の火)を例にした一覧まで、子平推命学会の監修でわかりやすく解説します。

2026.06.16(更新:2026.07.10)監修:武則天様(子平推命学会 会長)

通変星とは?

通変星(つうへんせい)とは、子平推命(四柱推命)で、自分自身を表す「日干」から見て、命式に並ぶ他の干がどんな関係にあるかを表す星です。全部で10種類あり、「十通変星(じゅうつうへんせい)」と呼ばれます。

十通変星は、比肩・劫財・食神・傷官・偏財・正財・偏官・正官・偏印・印綬の10個。それぞれが才能・財運・仕事・人間関係などのテーマを象徴します。命式に「何の通変星が、どこに、いくつあるか」を読むことで、その人の性質や運の傾向が見えてくる──通変星は、命式を読み解く核心のひとつです。

干支は十干(10種)と十二支(12種)の組み合わせで60通り(60干支)ありますが、通変星はそのうち日干を軸に、他の干との関係を必ず10種類へ整理したものです。命式そのものの出し方は子平推命とは(四柱推命との違い・格局の出し方)で解説しています。

通変星の決まり方(2つの軸)

結論から言うと、通変星は「五行の関係」と「陰陽の同異」という2つの軸だけで決まります。通変星は、日干から見た他の干との関係で決まり、判定軸は二つです。日干は10通りありますが、どの日干から見ても、通変星は必ず同じ10種に対応します。

  • 五行の関係(生む・剋す・同じ)
  • 陰陽の関係(同じか、異なるか)

この2軸の組み合わせによって、10種類の通変星が決まります。まず五行の関係で「5つのグループ」に分かれ、それぞれが陰陽の違いで2つに分かれる、という構造です。

五行の関係による5グループ

「自分が生む・自分が剋す・自分を剋す・自分を生む・同じ五行」という5つの向きで、通変星はまず5グループに分かれます。日干から見た五行の関係は、次の5パターンに分かれます。ここでは日干が火(丙)の場合を例にします。

通変星の土台となる五行の循環図(相生・相剋)
通変星の土台となる五行の関係(相生=生む/相剋=剋す)
五行の関係通変星グループ表すもの
同じ五行火=火比肩・劫財仲間・ライバル・自我
自分が生む火生土食神・傷官表現力・生み出す力
自分が剋す火剋金偏財・正財手に入れる財
自分を剋す水剋火偏官・正官プレッシャー・規律
自分を生む木生火偏印・印綬守り・知恵

陰陽による区別(偏と正)

5つのグループは、さらに陰陽の関係でそれぞれ2つに分かれます。基本ルールはシンプルで、財・官・印のグループでは──

  • 陰陽が同じ(同性)→「」系(偏財・偏官・偏印)
  • 陰陽が異なる(異性)→「」系(正財・正官・印綬)

残る2グループは、同じ五行が陰陽同=比肩/陰陽異=劫財、自分が生む五行が陰陽同=食神/陰陽異=傷官となります。比肩・劫財と食神・傷官だけ名前のパターンが少し違いますが、ルール自体は一貫しています。

注意:どちらが「偏」でどちらが「正」になるかは、日干が陽干(甲・丙・戊・庚・壬)か陰干(乙・丁・己・辛・癸)かで入れ替わります。陽の日干と陰の日干では、陰陽の対応が逆になるのです。

通変星の出し方は?(手順)

通変星の出し方は、①命式を出して日干を確認②日干の五行と陰陽を見る③相手の干との「五行の向き×陰陽の同異」で表から判定、の3ステップです。判定軸は五行5方向×陰陽2=10通りなので、命式さえ出せば、あとは機械的に導けます。

  1. 命式を出して日干を確認する。生年月日時から命式(命盤)を出し、日柱の天干=日干(自分自身)を確認します。命式の作り方は子平推命とは(格局の出し方)を参照してください。
  2. 日干の五行と陰陽を見る。日干が木・火・土・金・水のどれか、陽干(甲丙戊庚壬)か陰干(乙丁己辛癸)かを押さえます。各干の五行・陰陽は十干十二支の読み方・意味で確認できます。
  3. 相手の干との関係で表から判定する。日干から見て、相手の干が「五行のどの向き(生む・剋す・同じ)」で「陰陽が同じか異なるか」を見て、下の一覧表に当てはめれば通変星が決まります。

命式の天干だけでなく、地支に隠れた蔵干(十二支に蔵れた干)から通変星を出すこともあります。また日干は特定の干と干合(甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸)して性質が変わることもあります。実際の干で手を動かしたい場合は、通変星の出し方を癸・甲・戊の実例で見ると流れがつかめます。無料で命式を出すこともできます。

十通変星の一覧と意味

十通変星は次の10種です。五行の向き5×陰陽2=10で、名前と意味が一対一に決まります。

通変星五行の関係・陰陽意味・キーワード
比肩ひけん同じ五行・陰陽同自立・仲間・芯の強さ
劫財ごうざい同じ五行・陰陽異競争・社交・行動力
食神しょくじん生む五行・陰陽同表現・才能・衣食・楽しみ
傷官しょうかん生む五行・陰陽異鋭い感性・技術・反骨
偏財へんざい剋す五行・陰陽同流動的な財・商才・人付き合い
正財せいざい剋す五行・陰陽異堅実な財・家庭・誠実さ
偏官へんかん/七殺剋される五行・陰陽同行動力・決断・プレッシャー
正官せいかん剋される五行・陰陽異規律・地位・責任感
偏印へんいん生まれる五行・陰陽同独自の知恵・直感・転換
印綬いんじゅ生まれる五行・陰陽異学問・知識・母性・保護

十通変星が示すもの(やさしく解説)

通変星は「その人がどんな力を持っているか」を示し、命式に多く出ている星が、その人の主戦場になります。通変星は、命式の中に現れることで、才能や運の傾向を物語ります。10個を、五行のペアごとに、やさしく見ていきましょう。

比肩・劫財 ── 自分自身と仲間の星(同じ五行)

  • 比肩(ひけん):独立独歩の星。自分の足で立ち、信念を貫く強さを持ちます。専門職や自営に向き、ブレない芯が魅力です。
  • 劫財(ごうざい):行動とつながりの星。負けず嫌いで社交的、勝負強い。仲間やライバルと競い合いながら伸びていきます。

食神・傷官 ── 表現と才能の星(自分が生む五行)

  • 食神(しょくじん):楽しみと表現の星。おおらかで、衣食住や趣味に恵まれます。生み出すこと・味わうことが得意な、愛されキャラ。
  • 傷官(しょうかん):感性と技術の星。鋭く繊細で、芸術や専門技術で光ります。強いこだわりと反骨精神を秘めた職人肌。

偏財・正財 ── お金と縁の星(自分が剋す五行)

  • 偏財(へんざい):商才と人脈の星。お金を上手に回し、人付き合いが得意。フットワーク軽く、チャンスを掴むのが上手です。
  • 正財(せいざい):堅実と信頼の星。コツコツと財を築き、家庭や約束を大切にする誠実さ。その真面目さが信用を呼びます。

偏官・正官 ── 仕事と規律の星(自分を剋す五行)

  • 偏官(へんかん/七殺):行動力と度胸の星。プレッシャーをバネに突き進む、勝負師・リーダー気質。ここぞで力を発揮します。
  • 正官(せいかん):規律と品格の星。責任感が強く、地位や信用を得る真面目さ。組織の中でこそ輝くタイプです。

偏印・印綬 ── 知恵と守りの星(自分を生む五行)

  • 偏印(へんいん):ひらめきと探究の星。独自の視点と専門性、流れを変える力を持ちます。型にはまらない知性が武器。
  • 印綬(いんじゅ):知性と母性の星。学問・知識に強く、人を守り育てます。穏やかで思慮深い、頼れる存在です。
実際の鑑定では、通変星は「何があるか」より「どこに偏っているか」で読みます。食神・傷官が濃ければ表現で立つ人、官が濃ければ組織で伸びる人、財が濃ければ人と場を動かして稼ぐ人──と当たりをつけ、大運(10年ごとの運の流れ)の使い方まで含めて次の一手を返すのがZhouの読み方です。(監修:武則天様/子平推命学会 会長)

実占での読み方|通変星が示す"稼ぎ方"と日干別早見表

実際の鑑定では、通変星を「その人が何で立つ・どう稼ぐか」まで具体に落とします。正財=企業からの安定収入、偏財=大衆からの富、正官=正統派での出世、偏官=人と違う場所での成功、というように。

やさしい意味の一歩先、実占で使う「活きる場所・稼ぎ方」のレベルまで公開します。自分の命式に多い星を、この視点で見直してみてください。

通変星実占での読み(何で立つ・稼ぐか)
比肩・劫財負けず嫌い。自力・仲間・競争で立つ。独立や勝負ごとで力が出る。
食神衣食住に困らない。分かりやすく親しみやすい表現で好かれる。
傷官アーティスティックな表現・鋭い技術で立つ。作家性・専門性。
正財企業・組織からの安定した収入。コツコツ築く堅実な財。
偏財大衆からの富。多くの人を相手にする商い・人脈で回す財。
正官正統派の場所での出世。王道の組織・肩書きで伸びる。
偏官(七殺)人と違った場所での成功。逆境・プレッシャーを力に変える。
印綬ちゃんとした学問・王道の知識。正統な学びが武器になる。
偏印王道でない独自の学び・一風変わった専門。ニッチを深める。

日干別・通変星の早見表。自分の日干の五行を左端で見つけ、どの五行がどの星(印・比・食・財・官)になるかを確かめれば、命式の他の干が自分にとって何の星かがすぐ分かります。

日干の五行印(生んでくれる)比(同じ)食(生み出す)財(剋す)官(剋される)

たとえば日干が火の人は、木=印(学び・支え)、土=食(表現)、金=財(お金)、水=官(仕事・規律)。命式に金が多ければ「財=お金と縁」が主戦場、水が多ければ「官=組織・出世」が主戦場、と読みます。それぞれの五行の中で、日干と陰陽が同じなら「偏」系(偏財・偏官・偏印)、異なれば「正」系(正財・正官・印綬)に分かれます。

食神と傷官・偏財と正財・偏印と印綬の違い

紛らわしい3ペアは、同じ五行の向きで「偏(陰陽が同じ)」か「正(陰陽が異なる)」かの違いです。意味の対比で覚えると迷いません。

食神と傷官の違いは?

どちらも日干が生み出す「表現の星」ですが、食神は素直で分かりやすい表現、傷官は鋭くアーティスティックな表現という違いがあります。食神はおおらかに衣食住を楽しむ人気運、傷官は専門技術や芸術で光る反骨の才能です(陰陽が同じなら食神、異なれば傷官)。

偏財と正財の違いは?

どちらも日干が剋す「財の星」ですが、偏財は大衆から広く得る流動的な財・商才、正財は企業や勤めから堅実に得る固定的な財を表します。偏財は人脈と回転で稼ぐ動の財、正財はコツコツ積む静の財、と覚えると分かりやすいです。

偏印と印綬の違いは?

どちらも日干を生む「知恵の星」ですが、印綬は正統な学問・王道の知識、偏印は独自でユニークな探究を表します。印綬は体系立った勉強や母性・保護、偏印はひらめきと専門性・型破りな学び、という対比です。

通変星の意味は傾向を示すもので、断定ではありません。星の吉凶や呼称(偏官と七殺など)、意味づけは流派により異なります。ここでの解説も一つの読み方として参考にしてください。

通変星が多い・少ない・無いときの読み方

同じ通変星が命式に多いほどその力は強く出やすく、無い星はその分野が「テーマになりにくい」傾向として読みます。以下はあくまで傾向で、他の星とのバランスや強弱で変わります(解釈は流派により異なります)。

  • 比肩・劫財が多い:自我と負けず嫌いが強く、自立・独立に向かいやすい傾向。
  • 食神・傷官が多い:表現力や生み出す力に傾き、発信・ものづくりで立ちやすい傾向。
  • 偏財・正財が多い:お金や現実の縁を回すことに関心が向きやすい傾向。
  • 偏官・正官が多い:規律・責任・組織の中で力を発揮しやすい傾向。
  • 偏印・印綬が多い:学びや知識に傾き、探究・専門性で伸びやすい傾向。
  • ある通変星が無い:その分野が主戦場になりにくいだけで、欠点ではありません。大運・歳運でその星が巡ってきたときに、課題やチャンスとして表れると読みます。

丙(陽の火)の通変星 一覧

日干が丙(陽の火)の場合の例です。丙は陽干なので、相手が陽干(甲・丙・戊・庚・壬)なら陰陽が同じ陰干(乙・丁・己・辛・癸)なら陰陽が異なります

日干が火(丙・丁)のときの通変星・五行循環図
火(丙・丁)を中心にした五行の関係。火が生む・剋す方向で通変星が決まります。
相手の干五行・陰陽通変星
火・陽比肩
火・陰劫財
土・陽食神
土・陰傷官
金・陽偏財
金・陰正財
水・陽偏官(七殺)
水・陰正官
木・陽偏印
木・陰印綬

丁(陰の火)の通変星 一覧

日干が丁(陰の火)の場合の例です。丁は陰干なので、相手が陰干(乙・丁・己・辛・癸)なら陰陽が同じ陽干(甲・丙・戊・庚・壬)なら陰陽が異なります。丙のときとは陽陰の対応が逆になる点に注意してください。

相手の干五行・陰陽通変星
火・陰比肩
火・陽劫財
土・陰食神
土・陽傷官
金・陰偏財
金・陽正財
水・陰偏官(七殺)
水・陽正官
木・陰偏印
木・陽印綬

覚え方のポイント

通変星は、「五行の関係(5グループ)×陰陽(偏か正か)」の掛け算で覚えると、丸暗記せずに導けます。

  • 丙(陽の火)のときは、相手が陽干だと「偏」系(または比肩・食神)、陰干だと「正」系(または劫財・傷官)。
  • 丁(陰の火)のときは逆で、相手が陰干だと「偏」系、陽干だと「正」系。

日干が陰干のときは「陰陽が同じ=陰干同士」になるため、対応が反転するわけです。比肩・劫財と食神・傷官だけ名前のパターンが少し違いますが、ルール自体は一貫しているので、「五行の向き」と「陰陽の同異」さえ押さえれば、どの日干でも自分で導けるようになります。

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よくある質問(通変星)

通変星とは何ですか?

通変星とは、子平推命・四柱推命で、自分を表す日干から見て他の干がどんな関係にあるかを表す星です。全部で10種類あり、十通変星(比肩・劫財・食神・傷官・偏財・正財・偏官・正官・偏印・印綬)と呼ばれます。

通変星はどうやって決まりますか?

日干から見た他の干との関係で決まり、判定軸は二つです。五行の関係(生む・剋す・同じ)と、陰陽の関係(同じか異なるか)。この2軸の組み合わせで10種類が決まります。

通変星は何種類ありますか?

10種類です。比肩・劫財・食神・傷官・偏財・正財・偏官・正官・偏印・印綬の十通変星があり、それぞれ才能・財運・仕事・人間関係などのテーマを象徴します。

「偏」と「正」の違いは何ですか?

日干と相手の干の陰陽の関係で分かれます。財・官・印のグループでは、陰陽が同じなら偏(偏財・偏官・偏印)、陰陽が異なれば正(正財・正官・印綬)になります。

七殺とは何ですか?

七殺(しちさつ)は偏官の別名です。日干を剋す五行のうち陰陽が同じものを指し、強い行動力・決断力やプレッシャーを象徴します。

通変星の出し方は?

①命式を出して日干を確認②日干の五行と陰陽を見る③相手の干との「五行の向き×陰陽の同異」で表から判定、の3ステップです。命式さえ出せば機械的に導けます。

通変星が多いとどうなりますか?

同じ通変星が多いほどその力が強く出やすくなります。例えば食神・傷官が多ければ表現で立ちやすく、官が多ければ組織で伸びやすい傾向です(あくまで傾向で、流派により異なります)。

七殺と正官の違いは?

どちらも日干を剋す星ですが、陰陽が同じ(同性)なら七殺=偏官、陰陽が異なれば正官です。七殺は人と違う場での成功や度胸、正官は正統派の出世や規律を表します。

通変星と十神は同じですか?

基本的に同じ概念を指します。日干から見た他の干との関係を10種に分けたものを、四柱推命では「通変星」、中国由来の子平推命では「十神(じっしん)」と呼びます。呼称や細かな意味づけは流派により異なります。

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