十二支と蔵干とは?
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥の意味・五行・季節・方位・時刻を一覧解説
十二支(じゅうにし)とは、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12の支のこと。子平推命では命式(命盤)の下段=地支(ちし)に並び、各支の中に蔵干(ぞうかん)という十干(五行)が隠れています。この蔵干が、命式の強さ=点数計算を左右します。この記事では、12支それぞれの五行・季節・方位・時刻・イメージと、蔵干にどの十干・五行が入っているかを、子から亥まで一覧で解説します。
十二支とは?(命式での役割と数の基本)
十二支は、命式の地支(下段)を構成する12の支であり、季節・方位・時刻と1対1で対応します。天干(上段)の十干が「表に出た性質」なら、地支の十二支はその性質を支える土台・エネルギー源です。
十二支は、年賀状でおなじみの子(ね)・丑(うし)…だけでなく、子平推命では命式で重要な役割を持ちます。地支の十二支は蔵干を通して天干へエネルギーを送るため、「どの支があるか」で命式の強さや性格の読みが変わります。
数で見る十二支(12支・60干支・24時間・360度)
十二支は12種類、十干は10種類です。この2つを組み合わせると、最小公倍数の60通り=六十干支(かんし)になり、暦が一巡して生まれ年の干支に還るのが還暦(60年)です。十二支は時間と空間も等分に受け持ち、1日の24時間を2時間ずつ(12×2=24)、方位の360度を30度ずつ(12×30=360)担当します。だから各支には固有の時刻と方位が割り当てられています。
蔵干とは?(本気・中気・余気)
蔵干とは、十二支それぞれの中に隠れて含まれる十干(=五行)のこと。命式の強さ(点数)や喜神・忌神を決める、子平推命の「見えない主役」です。
蔵干(ぞうかん)は、たとえるなら「その干支が持っている属性」です。ネズミ(子)に水の属性が入っている、というイメージ。地支の十二支は、この蔵干を通して天干にエネルギーを送ります。だからどの支にどの五行の蔵干が入っているかがわからないと、命式の強さ(点数)も、喜神・忌神も正しく出せません。
本気・中気・余気とは?
多くの支は、複数の十干を本気・中気・余気という強さの順で含みます。
- 本気(ほんき):その支の中心となる十干。もっとも力が強い。
- 中気(ちゅうき):次の季節へ向かう気。合・墓の関係で含まれる。
- 余気(よき):前の季節から残った名残の気。
子・卯・午・酉のように五行が純粋な支は本気だけを、丑・辰・未・戌などの支は本気・中気・余気を重ねて含みます。
本気・中気・余気の分け方や配分日数は流派により細部が異なります。本記事では、まず「どの五行が入っているか」というイメージをつかむことを優先して解説します。
蔵干の十干と「戌の火」(本気・中気・余気の実例)
蔵干は五行だけでなく、具体的な十干(甲乙丙…)で表せます。子平推命学会の教科書が十干まで明記している代表例が、申=庚・壬と戌=戊・丁・辛です。
| 十二支 | 蔵干の十干 | 本気(中心) | ポイント |
|---|---|---|---|
| 申(さる) | 庚・壬 | 庚(金) | 金の支だが水(壬)も含み、金水の性質。 |
| 戌(いぬ) | 戊・丁・辛 | 戊(土) | 土の支ながら中に丁(火)を含むため火が強い。 |
「戌はなぜ火が強いのか」という疑問の答えはここにあります。戌の中心(本気)は戊(土)ですが、蔵干に丁(火)を含むため、戌は土の支でありながら火の性質を帯びます。だから戌の年・月は火の気を助け、火を喜神とする命式にとって転機になりやすいのです。
いっぽう、五行が純粋な子・卯・午・酉は蔵干が本気だけで、それぞれ水・木・火・金の一気に近い支です。逆に丑・辰・未・戌のような支は本気・中気・余気を重ねて持ち、複数の五行が同居します。だから同じ「蔵干」でも、支によって単純なものと複雑なものがある、と押さえておくと読み違えません。
十干そのものの読み方や意味は甲乙丙丁…十干の意味でくわしく解説しています。なお、各支の蔵干に入る十干の細かな配当(本気・中気・余気の日数割り)は流派で分かれる論点ですが、実占でまず効くのは「どの五行が入っているか」です。ここを外さなければ命式の強弱は読めるので、本記事は蔵干の五行を軸に、下の一覧表で全12支を押さえます。
十二支・五行・季節・方位・時刻の一覧表
十二支は季節・方位・時刻と1対1で対応し、冬=水・春=木・夏=火・秋=金と五行がまとまる。次の表で子から亥まで一覧できる。
| 十二支 | 読み | 季節 | 方位 | 時刻 | 蔵干の五行 |
|---|---|---|---|---|---|
| 子 | ね | 冬(中) | 北 | 23〜01時 | 水 |
| 丑 | うし | 冬(晩) | 北北東 | 01〜03時 | 水・土・金 |
| 寅 | とら | 春(初) | 東北東 | 03〜05時 | 木・火 |
| 卯 | う | 春(中) | 東 | 05〜07時 | 木 |
| 辰 | たつ | 春(晩) | 東南東 | 07〜09時 | 木・土・水 |
| 巳 | み | 夏(初) | 南南東 | 09〜11時 | 火・金 |
| 午 | うま | 夏(中) | 南 | 11〜13時 | 火 |
| 未 | ひつじ | 夏(晩) | 南南西 | 13〜15時 | 火・土・木 |
| 申 | さる | 秋(初) | 西南西 | 15〜17時 | 金・水 |
| 酉 | とり | 秋(中) | 西 | 17〜19時 | 金 |
| 戌 | いぬ | 秋(晩) | 西北西 | 19〜21時 | 金・土・火 |
| 亥 | い | 冬(初) | 北北西 | 21〜23時 | 水・木 |
ポイントは季節ごとに五行がまとまっていること。冬=水、春=木、夏=火、秋=金。そして各季節の3支のうち、真ん中(子・卯・午・酉)はその五行が純粋で、前後の支は複数の五行を含みます。
また、各季節の変わり目にあたる丑・辰・未・戌は、蔵干にいずれも土を含むのが特徴です。これらは前の季節と次の季節をつなぐ「土の支」で、複数の五行が同居するため読みが複雑になります。表の「蔵干の五行」で複数の五行が並ぶ支ほど、命式の中で多面的な働きをすると覚えておくと便利です。
四季でわかる12支と蔵干
四季の3支は、真ん中(子・卯・午・酉)が五行の純粋な支、その前後の支が複数の五行を含む、と読むと覚えやすい。以下、冬・春・夏・秋の順に各支の蔵干(五行)とイメージをまとめます。各支のイメージ(性格の象意)は子平推命学会の教科書に基づくもので、命式でその支を持つ人の傾向をつかむ手がかりになります。
冬・北(水)|亥・子・丑
- 亥(い/初冬・21〜23時):蔵干は水・木。猪突猛進の勢いを持つ支。
- 子(ね/中冬・23〜01時):蔵干は水。頭の回転が速く、知性をあらわす。
- 丑(うし/晩冬・01〜03時):蔵干は水・土・金。十二支の締めで、老成した深みがある。
春・東(木)|寅・卯・辰
- 寅(とら/初春・03〜05時):蔵干は木・火。虎のような勢いと突破力。
- 卯(う/中春・05〜07時):蔵干は木。若々しくみずみずしい。
- 辰(たつ/晩春・07〜09時):蔵干は木・土・水。堂々として力強い。
夏・南(火)|巳・午・未
- 巳(み/初夏・09〜11時):蔵干は火・金。太陽のように賢く聡明。
- 午(うま/中夏・11〜13時):蔵干は火。真夏の陽で、まっすぐな性質。
- 未(ひつじ/晩夏・13〜15時):蔵干は火・土・木。女王のような品格。
「午前」「午後」という言葉は、午(うま)の刻=正午より前か後かを表したもの。時刻と十二支のつながりが、日常語に残っている好例です。
秋・西(金)|申・酉・戌
- 申(さる/初秋・15〜17時):蔵干は金・水。集団行動を好む。寅と沖、巳と合の関係。
- 酉(とり/中秋・17〜19時):蔵干は金。堂々と落ち着いた存在感。
- 戌(いぬ/晩秋・19〜21時):蔵干は金・土・火。大きく強く、とくに火の気が強いのが特徴。
蔵干は点数計算の土台
点数計算とは、天干の十干と地支の蔵干を合わせて五行の力を数える作業で、地支に自分の五行の蔵干があるか(=根の有無)が命式の強弱を決めます。
命式の強弱(身強・身弱)や格局を決める点数計算では、地支に自分の五行の蔵干があれば「根(ね)がある」=力を発揮できる状態。逆に、天干に干があっても地支に対応する蔵干がなければ「根がない」=本来の力を出しにくい、と読みます。だからこそ、まず「どの支にどの五行が入っているか」を押さえることが、命式を読む第一歩になります。
「根がある・ない」を確かめる手順
- 命式の日干(自分の十干)の五行を確認する(例:日干=乙なら木)。
- 地支(子・丑…)それぞれの蔵干の五行を、上の一覧表で調べる。
- 日干と同じ五行の蔵干が地支にあれば通根(つうこん)=根がある。まったく無ければ根がないと読む。
たとえば日干が乙(木)の人は、地支に卯・寅・辰・未など木を含む支があれば根があり、木の力を発揮できます。逆に地支が申・酉(金)ばかりなら木の根が無く、本来の力を出しにくいと読みます。点数の具体的な配点ルールと格局の出し方は、子平推命の点数計算と格局でくわしく解説しています。
根の有無は、喜神(きしん)・忌神(きしん)の判断にもつながります。自分にとって良い五行(喜神)に根があれば、その力を安定して使え、そこからラッキーカラーや開運方位が定まります。逆に喜神に根が無ければ、大運・年運でその五行が巡ってくる時期を待って動く、という読みになります。つまり蔵干は、性格だけでなく「いつ・どの方向で動くと良いか」まで左右する土台なのです。
子平推命学会はこう読む(根と沖の実鑑定)
蔵干と根は、実際の鑑定では沖(ちゅう)と組み合わせて動的に読みます。子平推命学会の講義では、次のような読み筋を教えます。
卯と酉が沖で向かい合うと、木の根(卯)が打ち消され、一時的に木の根が機能停止する。そこへ戌または辰が巡ってくると沖が解け、止まっていた力が動き出す。とくに戌は火を含むため、戌の月・戌の年に大きな転機が訪れやすい。
同じ「沖を解く支」でも、戌と辰では意味合いが違います。戌は火を含むため転機が熱く一気に動きやすく、辰(木・土・水を含む)は時間をかけてじわりと状況を変えていく、といった読み分けをします。このように、どの蔵干を持つ支が巡ってくるかで、転機の「質」まで具体的に読めるのが子平推命の強みです。
これは「蔵干(静的な根)」だけでなく「沖・合という支どうしの関係(動的な変化)」まで合わせて読む、子平推命ならではの一次的な読み方の一例です。卯酉の沖のように、支どうしが打ち消し合ったり開いたりする仕組みは十二支の沖と合で、蔵干から通変星(比劫・食・財・官・印)を導く流れは通変星で解説しています。
※ 蔵干の分け方や沖・合の作用の強さは流派により細部が異なります。ここでの読み筋は子平推命学会の一例です。
よくある質問(十二支と蔵干)
蔵干とは何ですか?
蔵干(ぞうかん)とは、十二支の中に隠れて含まれている十干(五行)のことです。各支が持つ「属性」のようなもので、命式の点数計算や強弱の判断に使います。
十二支の順番と覚え方は?
順番は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12。季節で区切って「冬(亥子丑)→春(寅卯辰)→夏(巳午未)→秋(申酉戌)」とまとめると、五行や方位・時刻とセットで覚えやすくなります。
十二支の五行はどう覚えればいいですか?
季節でまとめるのがコツです。冬(亥子丑)=水、春(寅卯辰)=木、夏(巳午未)=火、秋(申酉戌)=金。各季節の真ん中(子・卯・午・酉)はその五行が純粋です。
天干(十干)と地支(十二支)の違いは?
天干は命式の上段に並ぶ十干(甲乙丙…)で「表に出た性質」、地支は下段に並ぶ十二支(子丑寅…)で「その性質を支える土台」です。地支は蔵干を通して天干へエネルギーを送ります。
自分の蔵干はどうやって調べますか?
生年月日から命式(命盤)を出し、地支(下段)の各支を本記事の一覧表と照らし合わせれば、どの五行の蔵干を持つかがわかります。無料の命式作成ツールで地支まで自動で出せます。
「根がある・ない」とはどういう意味ですか?
天干にある自分の五行が、地支の蔵干にも入っている状態を「根がある」といい、本来の力を発揮できます。地支に対応する蔵干がなければ「根がない」となり、力を出しにくいと読みます。
蔵干と通変星はどう関係しますか?
通変星は、日干(自分)と他の十干との関係から決まります。地支の蔵干は「隠れた十干」なので、蔵干からも通変星を導けます。つまり蔵干を押さえると、表面の天干だけでは見えない才能や縁(財・官・印など)まで読めるようになります。くわしくは通変星を参照してください。
蔵干の十干(甲乙丙…)は何が入っていますか?
子平推命学会の教科書が十干まで明記しているのは申=庚・壬、戌=戊・丁・辛(本気は戊)です。その他の支の十干の内訳(本気・中気・余気)は流派により細部が異なるため、本記事では五行での一覧を基本にしています。
本気・中気・余気とは何ですか?
本気はその支の中心となる十干(もっとも強い)、余気は前の季節から残った気、中気は次の季節へ向かう気です。分け方や配分日数は流派により異なります。
戌はなぜ火が強いのですか?
戌の蔵干は戊・丁・辛で、中心(本気)は戊(土)ですが、中に丁(火)を含むため火の性質を帯びます。だから戌は土の支でありながら「火が強い」と説明されます。
十二支と方位・時刻の関係は?
十二支は方位(子=北、午=南…)と時刻(子=23〜01時、午=11〜13時…)に対応します。各支は方位を30度ずつ、時刻を2時間ずつ受け持ちます。
午前・午後はなぜ「午」なのですか?
午(うま)の刻=正午(11〜13時)を基準に、その前を午前、後を午後と呼びます。時刻と十二支のつながりが日常語に残った例です。
あなたの命式、蔵干に「根」はありますか?
蔵干と根の有無は、命式の強さ・喜神・運の流れを左右する重要ポイント。正確な判定には命式全体を読む力が要ります。子平推命学会 会長・武則天様の本格鑑定で、あなたの命式を深く読み解きます。
武則天様の子平推命 個人鑑定を見る※ 蔵干の分け方(本気・中気・余気など)は流派により細部が異なります。本記事は入門としての目安であり、占いの結果は将来を保証するものではありません。重要な判断はご自身の責任において行ってください。